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セルツェ―心遥かなる択捉を抱いて

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不破理江

出版年月
2018年10月
ISBN
978-4-7734-2033-3
判型・ページ数
B6判・160ページ
定価
本体1,300円+税
在庫
あり

本の内容

ソ連占領下の択捉島、17歳の日本人少年とソ連軍軍医の友情の物語

1945年8月、ソ連軍が択捉島へ侵攻。住民たちは強制送還されるまでの数年間、日ソ混住の時期を経験した。根室空襲、父の死、敗戦を経て、故郷の村で山本昭平少年が暮らしを共にすることになったのは、若い軍医の〈ドクトル〉だった。驚くべき記憶力で語られる戦争の時代の択捉島の暮らしと、そこに咲いた一輪の小さな花のような真実の物語。

ドクトル、あなたは今頃どうしていますか

目次

はじめに

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第一章 戦争末期、昭平少年島へ帰る

蘂取村/両親/ひとり旭川へ/進学準備で上京、大空襲後の東京を見る/島へ帰る準備/根室へ/七月十四日根室空襲/七月十五日根室大空襲、浦河丸撃沈/波止場に上陸、再び空襲/七月十六日、十七日/七月十八日/ふるさとへ帰る


第二章 敗戦とソ連軍進駐

敗戦/占領軍が来たら/ソ連軍に占領される不安/ソ連警務隊蘂取村進駐/ソ連軍による戦勝宣言と択捉島占領宣言/全村家宅捜索/進駐の日の夜、兵舎に呼び出しを受ける/敗戦国の屈辱/ソ連兵との会話/横書きの戦勝プラカードとロシア文字/役場前広場の野外ダンス/ソ連警務隊の信頼度/母の死産と祖母の死/漁業コンビナートの稼働/パスポルト交付/国境警備隊に交代


第三章 『ドクトル』との出会い

国境警備隊の軍医少尉殿、我が家に逗留/愛称、ドクトル/ドクトルの部屋/ドクトルの帰宅儀式/ガワァリ、ガワァリ、の千夜一夜話/ロシア人との交流/ソ連共産党の選挙/ソ連軍入村後の日本人の子供たち/コンビナートの仕事/ロシア人の熊撃ちとドクトルのごちそう/クリトゥールヌイ(礼節ある態度)/ドクトルの気遣い/ドクトルと音楽、『セルツェ(心)』のこと/コンビナートに貸した店舗が全焼/放火嫌疑で取り調べ/愛妻ヴィエラ、モスクワから来る/民警の再呼び出し/紗那の法務局へ出発/天寧へ/軍事裁判所にて


第四章 別れ

引き揚げ命令下る/トッカリモイ漁場から曽木谷へ/択捉島から樺太真岡港へ/初めての土地、秋田県へ/ドクトルの思い出


あとがき

増補版あとがき

関連年表