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現代ロシア文学入門

現代ロシア文学入門_帯付き

ポスト・ソヴィエト文学研究会(編)

出版年月
2022年9月
ISBN
978-4-7734-2048-7
判型・ページ数
A5判・384ページ
定価
本体3,200円+税
在庫
あり

本の内容

最新のロシア文学は、どうなっているのか!?

ソ連崩壊からプーチン政権による強権体制、そしてウクライナ戦争。
激変する社会環境の中で作家たちは、ロシアに渦巻く声を代弁してきた。
最新のロシア文学案内から見えてくる、今を生きる作家たちのリアルな声を聞け!

こちらから序文をお読みいただけます。

編著者紹介

■編者:ポスト・ソヴィエト文学研究会
岩本和久、鴻野わか菜、越野剛、高柳聡子、松下隆志(五十音順)からなる現代ロシア(語)文学研究会。二〇二〇年より活動。

岩本和久(いわもと かずひさ)
一九六七年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(博士)。札幌大学地域共創学群教授。専門は現代ロシア文学、ソヴィエト文学。著書に『トラウマの果ての声:新世紀のロシア文学』(群像社、二〇〇七年)、『情報誌の中のロシア:文化と娯楽の空間』(東洋書店、二〇〇八年)『沈黙と夢:作家オレーシャとソヴィエト文学』(群像社、二〇〇三年)、『フロイトとドストエフスキイ:精神分析とロシア文化』(東洋書店、二〇一〇年)、訳書にパーヴェル・ペッペルシテイン『地獄の裏切り者』(水声社、二〇二二年)がある。

鴻野わか菜(こうの わかな)
一九七三年生まれ。東京外国語大学卒業、国立ロシア人文大学大学院、東京大学人文社会系研究科博士後期課程修了(博士)。千葉大学文学部准教授を経て、現在は早稲田大学・教育・総合科学学術院教授。ロシア東欧美術・文化・文学を中心に研究する一方で、展覧会の企画や監修に関わり、「カバコフの夢」(大地の芸術祭)「夢みる力 :未来への飛翔 ロシア現代アートの世界」(市原湖畔美術館)等でキュレーションを務める。共著に『カバコフの夢』(越後妻有里山協働機構、二〇二一年)、『イリヤ・カバコフ『世界図鑑』絵本と原画』(東京新聞、二〇〇七年)、訳書にレオニート・チシコフ『かぜをひいたおつきさま』(徳間書店、二〇一四年)など。

越野剛(こしの ごう)
慶應義塾大学文学部准教授。専門はロシアとベラルーシの文学・文化史。北海道大学大学院文学研究科博士号(文学)。在ベラルーシ共和国日本国大使館専門調査員、日本学術振興会特別研究員、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター、東京大学教員などを経て、二〇二一年から現職。訳書『リホール・バラドゥーリン詩集』(春風社、二〇〇七年)、共編著『紅い戦争のメモリースケープ:旧ソ連・東欧・中国・ベトナム』(北海道大学出版会、二〇一九年)、『ベラルーシを知るための55章』(明石書店、二〇一七年)等。

高柳聡子(たかやなぎ さとこ)
大学非常勤講師。専門は現代ロシア文学、フェミニズム史。主な著書・論文は、『ロシアの女性誌 時代を映す女たち』(群像社、二〇一八 年)、「ソ連後期のフェミニズム思想とドストエフスキー」(『ドストエフスキーとの対話』水声社、二〇二一 年所収),訳書にイリヤー・チラーキ『集中治療室の手紙』(群像社、二〇一九 年)など。ロシア語文化圏における女性たちの声に耳を傾けること、歴史に残すことを課題としている。現在、ウェブマガジン「web侃づめ」で「埃だらけのすももを売ればよい 銀の時代の女性詩人たち」を連載中。

松下隆志(まつした たかし)
一九八四年大阪生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士課程修了。岩手大学人文社会科学部准教授。専門は現代ロシアの文学や文化。著書に『ナショナルな欲望のゆくえ:ソ連後のロシア文学を読み解く』(共和国、二〇二〇年)、訳書にソローキン『マリーナの三十番目の恋』(河出書房新社、二〇二〇年)、ザミャーチン『われら』(光文社古典新訳文庫、二〇一九年)など。

■執筆者(五十音順)
秋草俊一郎
日本大学准教授。比較文学・翻訳研究。著書に『アメリカのナボコフ:塗りかえられた自画像』(慶應義塾大学出版会、2018年)、『「世界文学」はつくられる:1827―2020』(東京大学出版会、二〇二〇年)がある。

イコンニコワ、エレーナ
サハリン国立大学教授。専門はロシア文学・サハリン地方文学。

石川あい子
ロシア・フォークロアの会「なろうど」会員。専門はロシアの食物語彙。

上田洋子
ロシア文学者、博士(文学)。ゲンロン代表。編著に『歌舞伎と革命ロシア』(森話社、二〇一七年)、監修に『プッシー・ライオットの革命』(DU BOOKS、二〇一八年)、訳書にクルジジャノフスキイ『瞳孔の中』(共訳、松籟社、二〇一二年)など。

梶山祐治
筑波大学国際局UIA、博士(文学)、専門はロシア文学、ロシア・中央アジア映画研究。ロシア周辺地域における日本未公開作品の紹介活動を続け、字幕翻訳・監修など多数。

桜井厚二(早稲田大学非常勤講師。ロシア文学研究。著書に『現代用語としてのドストエフスキー』(東洋書店、二〇〇〇年)、「社会の断面を描く推理小説」『現代ロシアを知るための60章』(明石書店、二〇一二年所収)など。

笹山啓
日本学術振興会特別研究員(PD)。博士(学術)。専門は現代ロシア文学。主な業績に「からくり人形の反乱:ペレーヴィン作品における「ヒエラルキーの崩壊」のテーマ」(『スラヴ研究』、二〇一九年)など。

鈴木正美
新潟大学人文学部教授。専攻、現代ロシア文化、ロシア詩。主な著書に『言葉の建築術──マンデリシュターム研究1』(群像社、二〇〇一 年)、『ロシア・ジャズ』(東洋書店、二〇〇六 年)など。

塚崎今日子
北海道科学大学未来デザイン学部人間社会学科准教授。専門はロシア/ソヴィエト・フォークロア。共著書に『ロシアの歳時記』(東洋書店新社、二〇一八年)ほか。

奈倉有里
ロシア文学翻訳者。博士(文学)。著書に『夕暮れに夜明けの歌を』(イースト・プレス、二〇二一年)『アレクサンドル・ブローク 詩学と生涯』(未知谷、二〇二一年)、訳書にサーシャ・フィリペンコ『赤い十字』(集英社、二〇二一年)など。

野中進
埼玉大学教養学部教授。博士(学術)。ロシア文学・文学理論が専門。訳書にエルヴィン・ナギ『革命記念日に生まれて:子どもの目で見た日本、ソ連』(東洋書店新社、二〇二〇年)など。

原田義也
明治大学国際日本学部兼任講師。専門は近現代ウクライナ文学。主な著書に『ウクライナを知るための65章』(服部倫卓氏との共編著、明石書店、二〇一八年。

平野恵美子
東京大学大学院で博士(文学)の学位を取得。バレエ・舞踊史、ロシア芸術文化研究。中京大学教養教育研究院特定任用教授。『帝室劇場とバレエ・リュス』(未知谷、二〇二〇年)で第七一回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。

本田晃子
岡山大学社会文化科学研究科。専門はロシア建築史、表象文化論。主著に『都市を上映せよ:ソ連映画が築いたスターリニズムの建築空間』(東京大学出版会、二〇二二年)など。

宮風耕治
ロシアSF研究。著書『ロシア・ファンタスチカ(SF)の旅』(東洋書店、二〇〇六年。

山田徹也
慶應義塾大学ほか非常勤講師。ロシア民俗学、特に家屋の妖怪が専門。主な業績に博士論文「ロシアの民間信仰における妖怪の機能と物質文化:蒸風呂小屋の妖怪バンニク信仰を中心に」など。

目次



作家インタビュー 聞き手:奈倉有里
リュドミラ・ウリツカヤ
ドミトリー・ブィコフ

小説
オリガ・スラヴニコワ「チェレパノワ姉妹」岩本和久訳
クセニヤ・ブクシャ「ソスノヴァヤ・ポリャーナ アーシャ」松下隆志訳
ローラ・ベロイワン「コンデンス―濃縮闇―」高柳聡子訳
パーヴェル・ペッペルシテイン「アイボリット先生」岩本和久訳
ジャナール・セケルバエワ「Zシティのキマイラたち」高柳聡子訳
ロマン・センチン「よそ者」松下隆志訳
エヴゲーニー・ヴォドラスキン「四人のナース」松下隆志訳

論考
レフ・ダニールキン「クラッジ」笹山啓訳
ワレリヤ・プストヴァヤ「ディプティク」越野剛訳
越野剛「アレクシエーヴィチと現代ロシアのノンフィクション文学」
高柳聡子「ロシア現代文学における「女性文学」の系譜」
鴻野わか菜「ロシア現代アートと文学」

編集委員座談会
私の本棚――二一世紀のロシア文学

エッセイ
鈴木正美「現在のロシア詩」
宮風耕治「現代ロシアのSF」
桜井厚二「ロシア刑事探偵小説の諸様式 創成期から現代まで」
上田洋子「二一世紀ロシアにおける演劇」
梶山祐治「現代ロシアの映画と文学」

ロシア文学深読みキーワード集

関連年表

付録 現代ロシア文学人名地図/現代ロシア文学翻訳リスト